セラピストとして30年近く、多くのお客様の肌をケアしてきました。
その経験の間で感じることは、過半数以上の方が「乾燥肌」だということです。
中には「乾燥肌なのに脂性肌だと思っていた方」「自分は乾燥肌なのか、よく分からない」という方もいらっしゃいました。
このブログでは、乾燥肌とは何かについてわかりやすく説明します。
乾燥肌は、肌の水分(NMF)と油分(細胞間脂質)、皮脂膜が不足した状態の肌質を指します。具体的には、肌の角質層(肌の表面部分)に含まれる水分と油分が減少し、皮脂の分泌が低下することで乾燥肌になります。
水分(NMF)とは?=角質層に含まれる水溶性成分で、アミノ酸や尿素、乳酸などから構成されています。NMFは外部からの水分を引き寄せ、保持する役割を持ち、肌の潤いを保つために欠かせません。
油分(細胞間脂質)とは?=角質層の細胞同士をつなぎ、隙間を埋める役割を果たす脂質で、主にセラミドがその中心的な成分です。細胞間脂質は水分が蒸発するのを防ぎ、肌の水分保持能力をサポートします。セラミドが不足すると、肌が乾燥しやすくなります。
皮脂膜とは?=皮脂腺から分泌された皮脂と汗が混ざってできる薄い膜で、肌表面を覆っています。皮脂膜は肌の水分が蒸発するのを防ぎ、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐバリアの役割も果たしています。
上で書いた全ての保湿物質が足りなれば乾燥しますが、一つでも足りなくなっても乾燥肌になります。
乾燥肌の肌の感覚:
肌がかさつく
肌が突っ張る
かゆみが出やすく、外部の刺激に敏感になる
洗顔後に肌が突っ張る など
普通肌や、脂っぽい肌の状態は、基本的に上記の感覚は感じません。
次に、分かりにくいけど実は乾燥している肌の感覚:
日中は肌がベタつく感覚があるが、洗顔後に肌が突っ張る。
肌のくすみが目立つ
毛穴の黒ずみが気になるけど、指で押しても出てこない
口の周りだけニキビができやすい(これは臓器の疲れにも起因)など
これは皮脂は十分出ているけど、水分や油分が足りない肌の感覚です。なので、しっかりと保湿が必要です。
ほとんどの方は小さい子どものうちは乾燥はみられませんが、なぜ成長するにつれ乾燥肌になるのか、別のブログで解説します!
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